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◆2015年度全国実力薬局100選エントリー受付開始!2015年度全国実力薬局100選

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  • 2014.09.08
    漢方による夏バテ対策(秋)

    9月になりましたね。
    先月の下旬には全国的に悪天候が続き、夏が終わりを告げたかのような天候が続いていましたが、今月に入ってまた暑さがぶり返してきています。こんなに不安定な天候が続くと体調管理も難しく・・・
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  • 2014.08.11
    夏の食養生

    埼玉県の岡田厚生堂薬局、岡田正臣先生より、春に続いて“夏の食養生”についても教えていただきました。

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    私たちの身体は四季の変化か・・・
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  • 2014.07.16
    熱中症予防

    今年は全国的に梅雨明けが遅れているそうですが、それでも暑い日は続いていますね。こんなときに注意したいのは熱中症です。
    「熱中症? 対策は真夏になってからでOKでしょ……?」そんなふうに思われる方も多・・・
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  • 2014.06.30
    梅雨時のメンタルケア

     蒸し暑いくらいに晴れていたかと思うと、急に雷鳴が響きわたり、スコールのような土砂降りに……。そんな不安定な天候の毎日が続いている今年の梅雨。皆さま、いかがお過ごしですか?
     天気予報をこまめにチェッ・・・
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  • 2014.05.28
    食中毒予防

    5月も半ばを過ぎましたね。
    夏を前にしたこの時季から注意したいのは食中毒です。

    ■なぜ、食中毒は起こるのでしょうか?
    食中毒は、細菌やウイルス、有害物質などの付着した食べ物を食べることによって、下痢・・・
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  • 2014.05.12
    梅雨の体調管理

    沖縄では一足先に梅雨入りが発表されましたね。
    梅雨になるとジメジメして気が滅入ってしまう…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
    漢方では、梅雨の時期には「湿邪(しつじゃ)」の影響を受けやすいと・・・
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  • 2014.04.15
    春の食養生

    コラム第一弾は、埼玉県の岡田厚生堂薬局、岡田正臣先生より“春の食養生について”です。

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    私たちの体は四季の変化から様々な影響を受・・・
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  • 2014.03.25
    コラムを始めました。

    ここでは薬局100選の活動や皆様のお役にたつ情報などを随時更新していきます。ご期待ください!・・・
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漢方による夏バテ対策(秋)

9月になりましたね。
先月の下旬には全国的に悪天候が続き、夏が終わりを告げたかのような天候が続いていましたが、今月に入ってまた暑さがぶり返してきています。こんなに不安定な天候が続くと体調管理も難しくなってきますね。
そこで今回も、お馴染み埼玉県の岡田厚生堂薬局、岡田正臣先生にお願いし、夏バテへの漢方的対処法について教えていただきました。

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暦の上では秋ですが、まだもう少し暑い日が続きそうですね。この夏の猛暑とそれに続く肌寒い日々、そしてまた夏の暑さ……と、身体には何かと負担がかかっています。
夏場に体力を消耗してしまうと、秋になっても夏バテから抜けきれず、倦怠感、食欲不振などの不調に悩まされてしまうことになります。そのような状態になったときには、生活習慣を正し、脾臓を中心とした五臓の乱れを整えると良いでしょう。今回は、夏バテへの漢方(中医学)的対処法についてお知らせします。

さて、中医学では、夏バテを次の2つに分けて考えます。
① 梅雨の時季から体調が悪くなるタイプ
② 夏の間は元気に過ごし、秋口になってからガクッと体調を崩すタイプ
①の方は、もともと胃腸が弱く、湿邪が脾胃にとりつくために、津液(しんえき)を排出する機能が低下し、身体に不必要な水分がたまり、体力を低下させてしまうのです。一方、②の方は、夏の暑さによって気と陰液を消耗し、体力を低下させてしまうタイプです。
いずれにしても、暑邪(しょじゃ=自然界にある邪気のうち、高熱や大量発汗、口渇など激しい熱症状による悪影響)にやられやすい心(しん。中医学では、心臓のほか、脳や心のはたらきを司ると考える)と、水分の摂りすぎによる脾(中医学では、消化吸収と栄養を全身にめぐらせるはたらきと考える)の機能低下が原因になりますので、これをどのように守っていくかが養生のポイントとなります。

●梅雨の時季から体調が悪くなるタイプの方への漢方的対処法
このタイプの方へは、漢方薬では、脾胃の機能を高める六君子湯(りっくんしとう)を基本に、夏の盛りには食欲を高める効果をプラスしたイスクラ健胃顆粒などを、下痢があるときには胃苓湯(いれいとう)、イスクラ健脾散などをお勧めしています。
また、ツボでは脾と胃の機能を高める公孫、三里などを刺激するのが良いでしょう。
食養生では、消化の良いアズキや冬瓜、スイカ、ハト麦、白菜、トウモロコシなど、余分な水分の排出を助ける食材を摂取すると良いでしょう。

●秋口になってからガクッと体調を崩すタイプへの漢方的対処法
このタイプの方には、漢方薬では、体液を補い、身体の熱を冷ますはたらきをもつ清暑益気湯(せいしょえっきとう)、気と陰液を補う生脈散(しょうみゃくさん(麦味参顆粒))などをお勧めしています。
ツボでは、理気のはたらきのある合谷、補陰のはたらきのある復溜などを刺激し、気陰を補うことが大切になってきます。
食養生では、気と陰液を補う作用のある、うるち米、山芋、シイタケ、ナツメ、スイカ、ハチミツなどの食材を勧めています。

漢方による夏バテ対策

このように、一口に「夏バテ」といっても、その方のお身体の状況に応じた対応をしていくのが漢方です。夏バテだからと単に滋養強壮剤のドリンクを飲むだけでは、根本的な解決にはなりません。

秋はすぐそこまでやってきています。秋になると、自律神経が副交感神経優位の状態から交感神経優位に切り替わります。夏の疲れを持ち越してしまうと、その時に体調を崩してしまいやすくなります。このコラムを参考に、少しでも早く夏バテや夏の疲れから回復し、過ごしやすい季節を笑顔で過ごされますことをお祈りしております。

岡田厚生堂薬局
店主 岡田正臣
(北京中医薬大学日本校卒業、国際中医師)
岡田厚生堂薬局ホームページはこちら→http://okada-kouseido.com
100選インタビューはこちら→http://okada-kouseido.com
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夏の食養生

埼玉県の岡田厚生堂薬局、岡田正臣先生より、春に続いて“夏の食養生”についても教えていただきました。

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私たちの身体は四季の変化から様々な影響を受けています。ですから私たちの体を養う食事についても「四季の影響を受けている人間の状態を考えながら工夫していく」ということが大切になります。

夏本番ですね。
漢方では、夏は暑の邪気に侵されやすい季節ととらえます。
たくさん汗をかくので血液が凝縮し、「心」の負担が重くなる時季です。そこで、夏の養生としては、まず「心」を守ることが大切です。

○夏は「心」を痛めやすい
夏は暑さでイライラしやすく、また寝にくくなります。近年はエアコンの普及によりだいぶ少なくなりましたが、それでも、イライラするなどの「心煩(しんぱん)」の症状が出やすくなります。ですから、心を落ち着かせ、心を養い、心を清める「養心(ようしん)」「清心(せいしん)」の必要が出てくるのです。
また、エアコンのかけ過ぎや、冷たいものの摂り過ぎも良くありません。冷房や冷たい飲食物は一時的には気持ちが良いものですが、身体を温める気である「陽気」を損ないますので、身体の回復力を低下させることになるからです。

○食物の質に注意
夏の食養生は、まず温性のものを食べすぎないこと。温性のものは食べ過ぎると熱を発生させてしまいます。肉やニラ、ニンニク、ピーマンなど温性のものを摂ることを控え、夏野菜やそば、緑茶など涼性の食物を摂ることが肝心です。スイカ、トマト、キュウリなど、旬の夏野菜を食べることが理に適っているのです。また、濃い味付けも熱を発生させてしまうので気をつけましょう。
つまり、夏の食生活はさっぱりした食物で、薄味で調理したものが向いているわけです。
また、心を養う意味で、心に良いハスの実、ユリ根、レンコン、コムギなどを摂ることも必要です。

○夏は「脾」を冷やさないことも大切
もうひとつ、夏の食養生の注意点として、暑さのため冷たいものや水分を摂りすぎて「脾」をいためやすいということがあります。「脾」が弱まると食欲不振や下痢、倦怠感などの夏特有の症状が出やすくなるのです。弱った脾胃を補うには、インゲン豆、ハト麦など、さっぱりしたものを摂るのが良いです。ちなみにハト麦の漢方的な効能としては、脾胃のはたらきを助ける「健脾」という作用があります。また、湿を取り除く「利水」のはたらきもあります。

夏に良い食材について、漢方的効能とともにまとめましたので、参考にしてみてください。

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岡田厚生堂薬局
店主 岡田正臣
(北京中医薬大学日本校卒業、国際中医師)
岡田厚生堂薬局ホームページはこちら→ http://okada-kouseido.com

100選インタビューはこちら→ http://www.pharmacy100.com/okada-kouseido/

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熱中症予防

今年は全国的に梅雨明けが遅れているそうですが、それでも暑い日は続いていますね。こんなときに注意したいのは熱中症です。
「熱中症? 対策は真夏になってからでOKでしょ……?」そんなふうに思われる方も多いかもしれません。ですが、実は熱中症のリスクが高まるのは梅雨時から。そこで今回は、今から夏場にかけてぜひ知っておきたい熱中症について取り上げたいと思います。

 

■熱中症って……?
熱中症は、体温の上昇に身体の機能が適応しきれなくなって起こります。主な症状としては、めまい、失神、頭痛、吐き気、気分が悪くなる、体温の異常な上昇、異常な発汗(または汗が出なくなる)などがあります。高温や多湿で身体の熱が逃げにくくなったときに起こりやすく、日射病とは異なり室内でも発症することがあります。

 

■どんな人が熱中症になりやすいの?
長時間にわたって炎天下で仕事などをする場合だけでなく、下痢や発熱などの脱水状態にあるときにも注意が必要です。また、高齢者や5歳以下の乳幼児、授乳中の方、肥満体型の方なども熱中症になりやすくなっています。

・高齢者の「かくれ脱水」に注意
熱中症による死亡者の約80%を占めるのが高齢者。高齢者は非常に熱中症になりやすいのですが、その主な理由は次の①~④です。
①老化で暑さや寒さを感じる皮膚のセンサーが鈍感になっている。
②汗腺が委縮して体温調節の機能が落ちている。
③のどの渇きも感じにくい。
④体内の水分量が少ない(乳幼児70%、成人60%に対し、高齢者は50%程度)。
高齢者の場合、軽度の熱中症がわずか30分程度で重篤化することもあります。さらに、体液が失われて脱水状態の一歩手前になっていても自覚のない「かくれ脱水」の状態になっていることも多いのです。1人暮らしの高齢者では節約のためにエアコンの使用を控えているという方も多く、特に注意が必要です。身近な人が、こまめな水分補給や気温が28℃を超えたらエアコンを使ってもらうなどの声掛けをしましょう。

・乳幼児
体温調整機能が未発達な乳幼児にも注意が必要です。代謝が盛んなため発汗によって身体の水分が失われやすく、また、不調や不快を周囲に上手に伝えられないことも多いので、保護者の方が十分に注意してあげましょう。特にベビーカーで戸外に出る場合など、大人の体感温度が30℃でも、路面に近いベビーカーの上は40℃以上になるともいわれています。また、たとえ短時間であっても自動車の中に子どもを残すのは大変危険です。決してしないようにしましょう。元気がない、おしっこの量が少ない、皮膚に弾力がないなどは熱中症のサインです。

・その他
授乳中のお母さん、下痢・発熱などの脱水傾向にあるとき、睡眠不足のとき、疲れているときなども注意が必要です。

 

■熱中症の予防方法
水分・塩分を十分に補給すること。暑さを避けること。この2つが熱中症予防の基本です。
戸外に出るときには、帽子や日傘を使い、炎天下を避けるようにしましょう。家の中では、風通しを良くし、カーテンやすだれで直射日光を避け、エアコンを適切に使うことが大切です。また、服装も吸水性・風通しの良い素材のものを選び、輻射熱を吸収する黒色系のものは避けることが望ましいでしょう。
水分補給は、のどの渇きを感じてからではなく、のどが渇く前にこまめに飲むのがポイントです。水やノンカフェインのお茶、スポーツドリンクなどが効果的です。このとき、冷やしすぎた飲み物だと胃腸にダメージを与えてしまいますので、できたら常温程度のものにしましょう。アルコールやカフェインの入った飲み物は逆に体内の水分を失わせてしまいます。水分補給という観点からは逆効果だということを忘れずに。
また、日ごろから睡眠不足になったり疲れがたまったりしないよう、健康的な生活を心がけましょう。夏の旬の食べ物、スイカや梨、メロン、キウイなどは、身体を潤わせながら余分な熱を冷ましてくれる効果があります。身体を冷やしすぎない程度に意識して取り入れ、旬の味覚を楽しむのもいいですね。

 

■それでも熱中症になってしまったら……
熱中症になってしまったときの対処法の基本は、身体を冷やすことと水分を補給することの2つです。ただし、皮膚が冷たくなったり(Ⅱ度・中等症)、体温が40℃近くまで上がり汗が止まって意識障害が生じたりする(Ⅲ度・重症)ような場合には、ただちに病院にかかり、適切な処置を受ける必要があります。

熱中症の種類と症状2

熱中症の正しい予防法と対処方法を知り、元気に夏を乗り切りましょう。

梅雨時のメンタルケア

 蒸し暑いくらいに晴れていたかと思うと、急に雷鳴が響きわたり、スコールのような土砂降りに……。そんな不安定な天候の毎日が続いている今年の梅雨。皆さま、いかがお過ごしですか?
 天気予報をこまめにチェックして、UV対策に汗対策、冷房対策。さらに、折り畳み傘を持って、濡れても大丈夫な服を着て……。わざわざ外に出かけるよりは、快適な我が家でテレビでも見ながら、のんびりと過ごしたくなってしまいますよね。
 でも、その生活習慣が、プチ鬱やもの忘れ、さらには認知症の温床になっているとしたら……?

□気圧が低いときの不調は自然なこと
 雨の日など、急に気圧が低くなると、何となく身体が重だるくなる、眠たくなる、気分が落ち込む……誰にでもそんな経験があると思います。これは自律神経が急な気圧や湿度の変化に対応しきれないために起こることで、病的なことではありません。
 ですが、そんな状況に甘えて、例えば一日中テレビの前でダラダラ……などという生活が続いてしまうと、私たちの脳や心に悪影響を及ぼしてしまうことがあるのです。
 他者との対話がない状態だと、人間の思考はネガティブな方向に傾きやすくなってしまいます。思考がネガティブだと免疫力が下がり、病気などにもかかりやすくなってしまいます。身体の健康と心の健康は密接に関わり合っていますから、身体の不調がますます心の元気を奪ってしまい……そんな悪循環になってしまうかもしれません。

□受身の情報ばかりだと脳が退化する……?!
 大雨で外出は控えたい……そんなときに、テレビはもっともお手軽で身近な娯楽ですね。そんなテレビは、私たちの五感のうち、視覚と聴覚の2つの感覚を釘づけにします。テレビを視聴している間の脳は、ずっと受身の状態です。漫然と情報を受け取るだけの状況では、脳への刺激が少なくなります。刺激が少なくなることで、脳の老化やもの忘れ※を招いてしまうという説があるのです。テレビを見るならば、せめて自分でも頭を使うクイズ番組や考えさせられるドキュメンタリー番組など、受身のみで終わらないものにしたいですね。残念ながらW杯は予選で敗退してしまいましたが、サッカーや野球の試合をテレビ観戦するなら、ご自宅でも声を出して贔屓のチームを応援しながらの方が脳の健康には良いということになりますね。
※認知症には、もの忘れを放置することから進行するパターンもあります。

□脳と心を元気にする、おススメな家での過ごし方
・気の置けない相手と電話で話す(長電話にご用心!)
  ……受け身ではなく対話が大事。笑いも免疫力をUPさせます。
・本を読む
  ……本を読んで、書かれている場面を想像することが脳を活性化させます。
・クリエイティブな趣味、家事を楽しむ
  ……新しいレシピに挑戦、写真を整理してきれいにアルバムをまとめる、お掃除、手   芸、などなど。身体や手先を動かすことで脳を活性化できますし、成果が目に見えるとポジティブな気持ちになれます。

 気分が落ち込みがちなこの時季ですが、鬱陶しい梅雨の後には厳しい夏が待っています。夏を元気に乗り切るためにも、今のうちから心と身体を万全な状態に整えておきましょう!

梅雨の体調管理はこちらからチェック→ http://www.pharmacy100.com/%E9%A4%8A%E7%94%9F/tsuyu_youjou/
梅雨時の食中毒予防はこちらからチェック→ http://www.pharmacy100.com/%E9%A3%9F/syokutyuudoku/

食中毒予防

5月も半ばを過ぎましたね。
夏を前にしたこの時季から注意したいのは食中毒です。

■なぜ、食中毒は起こるのでしょうか?
食中毒は、細菌やウイルス、有害物質などの付着した食べ物を食べることによって、下痢や腹痛、おう吐や発熱などの症状が出る病気です。原因によって症状の強さや症状が出るまでの時間はさまざまですが、時には救急のお世話になったり、ひどい場合には生命にかかわったりすることもあるので、注意が必要です。
食中毒の主な原因となるのは細菌やウイルスですが、夏場(6月~9月)に特に多くなるのは細菌性の食中毒です(ウイルスが原因の食中毒は冬場に多くなります)。

食中毒を引き起こす細菌の多くは、室温(約20℃)で活発に増殖し始め、人間や動物の体温ぐらいの温度で増殖スピードが最も速くなります。また、細菌の多くは湿気を好むため、気温が高くなり始め、湿度も高くなる梅雨時に食中毒が増え始めるのです。

■食中毒になる人とならない人の違いとは?
同じ食品を食べていても、細菌による食中毒の発症率は通常30パーセント程度。
では、どのような方が発症しやすいのでしょうか。
・抵抗力が弱い人(消化器官や免疫力が未発達な子ども、お年寄り、虚弱体質の人など)
・他の病気にかかっている人
・過労や睡眠不足、ストレスなどで体力を消耗している人

上記のような方が、ご家族にいる場合には、食事のメニューなどに注意が必要です。

《調理の際の食中毒予防の基本3原則》
1、菌をつけない
2、菌をふやさない
3、菌をやっつける
そのために、調理時には、「清潔」「迅速」「加熱または冷却」を行いましょう。

■食中毒を予防しましょう
また、細菌に負けないためには免疫力・抵抗力を高めること大切です。
日ごろから疲れをためないような生活を心がけましょう。また疲れやすい方は、免疫力を高める効果のある山芋、鶏肉、干しシイタケなどを摂るようにするとよいでしょう。。
また、生ものを食べるときは調理から時間がたっていないものを選び、殺菌効果のあるショウガやワサビを組み合わせると食中毒の予防になります。

梅雨の体調管理

沖縄では一足先に梅雨入りが発表されましたね。
梅雨になるとジメジメして気が滅入ってしまう…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
漢方では、梅雨の時期には「湿邪(しつじゃ)」の影響を受けやすいとされています。
湿邪とは体に「余分な水分」がたまり、うまく排出されないために起きるトラブルのことで、むくみや消化器系の不調など下半身に多く現れます。また、リュウマチや頭痛もそのひとつです。
今回は、そんな「邪気」に負けずに、元気に梅雨を乗り切る体調管理のコツをご紹介します!

○体の中にある余分な水分を出す
『汗をかく』
梅雨の時期は湿気が汗腺を覆いますので汗が出にくくなってしまうことがあります。
そうすると体も重だるくなり、代謝も悪くなります。
軽い運動や湯船にゆっくり浸かって半身浴で気持ちよい汗を流しましょう。

『体を冷やさない』
暑くなるとクーラーが恋しくなりますよね。
ですが、涼しい部屋にずっといると汗をかくことがなく、湿邪を追い出すことができません。
また、刺身や生野菜、冷たい飲み物なども体を冷やしますので摂り過ぎに注意しましょう。
ビールがおいしい季節ですが、体が冷えると代謝が悪くなったり、おなかに負担がかかったりしてしまいます。
ほどほどにしましょう。

○湿邪を追い出す食材で元気に
『発散作用のある食材』
発散作用とは汗を出す作用のこと。老廃物を汗とともに排出することで、代謝も上がり、湿邪とも無縁の体になれます。
<おススメ食材>
ショウガ、ネギ、サンショウ など

『胃腸の機能を補う食材』
吐き気や食欲不振などからくる体の重だるさは、胃腸の機能を補い、水分代謝を上げることで改善できることがあります。
<おススメ食材>
お米、長いも、カボチャ、ナツメ など

『利尿作用のある食材』
頭痛や体の重だるさ、食欲不振などは、体の中の余分な水分を排出することで改善できることがあります。
<おススメ食材>
小豆、大豆、そら豆、ハト麦、トウモロコシ、スズキ、ドジョウ など

『体を温める食材』
冷たいものや生もの、甘いものなどは体を冷やしてしまいます。それらが好きな方は、体を温める食材も摂るように心がけましょう。
<おススメ食材>
ショウガ、ネギ、シナモン、ニンニク、ニラ、エビ など

梅雨を迎える前に、生活習慣と食事を見直してみてはいかがでしょうか。

春の食養生

コラム第一弾は、埼玉県の岡田厚生堂薬局、岡田正臣先生より“春の食養生について”です。

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私たちの体は四季の変化から様々な影響を受けています。ですから私たちの体を養う食事についても「四季の影響を受けている人間の状態を考えながら工夫していく」ということが大切になります。

○風邪(ふうじゃ)を発散させる
春は暖かくなり、生物が生まれ育つ季節である一方、風が吹きやすく、風邪の邪気の影響で、感冒や花粉症、鼻炎などの症状が出やすくなる、と言われています。
そのような症状でお悩みの方は、風邪(ふうじゃ)を発散させる、ネギ、生姜、ニッケイ(桂枝)、三つ葉、ハッカなどを摂ると良いでしょう。

○ストレスをためない食事を摂る
東洋医学では「春は肝」。つまり春は、自律神経が乱れたり病んだりしやすい季節だと言われています。
ですので、普段から自律神経が弱い人(ストレスがたまりやすい人)は、しっかり発散させることが大切です。
それには、仏手柑(ぶっしゅかん)のお茶(仏手茶)やキクの花のお茶(香菊茶)、ハマナスの花のお茶(玫カイ茶)などを摂るとよいでしょう。

○肝の血を補うようにしましょう
春は肝の血の貯えが少なくなる季節です。
顔や爪の色が悪かったり、筋肉がピクピクしたり、手足がしびれたり…といった変化はありませんか?
クコの実、ニンジン、ホウレンソウ、レバーなど、肝の血を補う食物を多めに摂るようにしましょう。

○春に適した食べ物
暖かくなる春は、色々なスタートの季節です。体内の気の流れを良くして体をのびやかにしましょう。そば、大根、油菜、香菜、せり、セロリ等が気の流れを良くしてくれます。

○最後に
体に良い食べ物やご自身の体に適した食べ物を摂ることは確かに大切です。
しかし、さらに大切なのは、体がそれらをしっかり吸収できるかどうかということ。
せっかく良いものを摂るのですから、それらの良さを吸収する体力(脾胃の力)をつけてあげましょう。そのために滋養強壮剤や漢方で補うことも大切です。

岡田厚生堂薬局
店主 岡田正臣
(北京中医薬大学日本校卒業、国際中医師)
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コラムを始めました。

ここでは薬局100選の活動や皆様のお役にたつ情報などを随時更新していきます。ご期待ください!


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