今泉薬局 | 予防分野における全国実力薬局100選

今泉一也氏インタビュー
病気にかからぬように、かかっても早く治るように

－今泉薬局とはどのような薬局でしょうか？

1880年代に創業し、私で４代目になります。創業当時から、近隣の方の健康づくりをサポートする相談に応じていました。３代目にあたる父が、長い付き合いのお客様の話し相手や健康相談にのっている姿を見て、私自身も子供の頃から薬剤師になりたいと思っていました。
現在、薬局では健康相談はもちろんのこと処方箋調剤も行っていますが、ご相談に来られてお付き合いが始まった方がほとんどです。お薬のことや体調のことを相談する“かかりつけ薬局”として、お客様から「今泉薬局に任せれば安心出来る」と言って頂けるのは嬉しいですね。

－大切にしていることは何でしょうか？

「病気にかからぬように、かかっても早く治るように」の予防と養生の大切さを伝えることをモットーにしています。
相談にお越しの方には、時間の許す限りお話をじっくり伺った上で、西洋医学・東洋医学をはじめとする様々な角度から診断し、原因は何なのかご説明します。薬を飲むだけで健康でいられるわけではありませんから、お客様ご自身に身体の変化や生活習慣の問題点に気付いて頂くことを心がけています。お客様は体調が優れない理由を聞きに来られるので、しっかり原因をお伝えし、ご納得頂いた上で養生法や足りない部分を補うサプリメント等をご提案しています。
また、処方箋調剤にお越しのお客様へも養生法をお伝えしていますのでお気軽にお尋ね下さい。

－地域の方との関わりについて教えてください。

地域の方に声をかけて遠足に出かけることがあり、多い時には20人もの方と一緒にバスツアーに出かけます。おいしい料亭に出かけたり、佐賀県で有名な天山に登ったり、皆さん、とても楽しんでいらっしゃいます。お客様に「山に登りたい」と言われれば山に登り、「海に行きたい」と言われれば海へ行ったり。皆さんの楽しみの一つになっているのは嬉しいですね。イキイキとされている姿をみて私も元気をもらっています。
また、講演会や健康体操のイベントも行っています。中には、毎回お越しになる方もいて、健康への意識の高さに驚かされます。

－今後の展望を教えてください。

健康をサポートするのに、薬局の機能だけでは限界があると思っています。その中でも特に運動で、「身体の為に運動してね」とアドバイスするものの、やっているかどうかは分かりません。そこで通常のデイサービスではなく、要支援・要介護度が上がらないようにする機能訓練特化型のデイサービスをやりたいと思っています。
私たちは薬局で病気を予防出来ることもあれば、病院で命を助けれられることもあります。医療の中には、それらと同じように、身体が弱ってきた方をサポートする役割も必要です。私たちは、薬局の機能だけにとどまらず、地域の皆さんが元気で生きがいを持ち、そして長生き出来るように、何が必要かを考え取り組んでいきたいと思います。それが私たちが目指す、一生に寄り添うかかりつけ薬局の姿です。