梅雨時のメンタルケア


 蒸し暑いくらいに晴れていたかと思うと、急に雷鳴が響きわたり、スコールのような土砂降りに……。そんな不安定な天候の毎日が続いている今年の梅雨。皆さま、いかがお過ごしですか?
 天気予報をこまめにチェックして、UV対策に汗対策、冷房対策。さらに、折り畳み傘を持って、濡れても大丈夫な服を着て……。わざわざ外に出かけるよりは、快適な我が家でテレビでも見ながら、のんびりと過ごしたくなってしまいますよね。
 でも、その生活習慣が、プチ鬱やもの忘れ、さらには認知症の温床になっているとしたら……?

□気圧が低いときの不調は自然なこと
 雨の日など、急に気圧が低くなると、何となく身体が重だるくなる、眠たくなる、気分が落ち込む……誰にでもそんな経験があると思います。これは自律神経が急な気圧や湿度の変化に対応しきれないために起こることで、病的なことではありません。
 ですが、そんな状況に甘えて、例えば一日中テレビの前でダラダラ……などという生活が続いてしまうと、私たちの脳や心に悪影響を及ぼしてしまうことがあるのです。
 他者との対話がない状態だと、人間の思考はネガティブな方向に傾きやすくなってしまいます。思考がネガティブだと免疫力が下がり、病気などにもかかりやすくなってしまいます。身体の健康と心の健康は密接に関わり合っていますから、身体の不調がますます心の元気を奪ってしまい……そんな悪循環になってしまうかもしれません。

□受身の情報ばかりだと脳が退化する……?!
 大雨で外出は控えたい……そんなときに、テレビはもっともお手軽で身近な娯楽ですね。そんなテレビは、私たちの五感のうち、視覚と聴覚の2つの感覚を釘づけにします。テレビを視聴している間の脳は、ずっと受身の状態です。漫然と情報を受け取るだけの状況では、脳への刺激が少なくなります。刺激が少なくなることで、脳の老化やもの忘れ※を招いてしまうという説があるのです。テレビを見るならば、せめて自分でも頭を使うクイズ番組や考えさせられるドキュメンタリー番組など、受身のみで終わらないものにしたいですね。残念ながらW杯は予選で敗退してしまいましたが、サッカーや野球の試合をテレビ観戦するなら、ご自宅でも声を出して贔屓のチームを応援しながらの方が脳の健康には良いということになりますね。
※認知症には、もの忘れを放置することから進行するパターンもあります。

□脳と心を元気にする、おススメな家での過ごし方
・気の置けない相手と電話で話す(長電話にご用心!)
  ……受け身ではなく対話が大事。笑いも免疫力をUPさせます。
・本を読む
  ……本を読んで、書かれている場面を想像することが脳を活性化させます。
・クリエイティブな趣味、家事を楽しむ
  ……新しいレシピに挑戦、写真を整理してきれいにアルバムをまとめる、お掃除、手   芸、などなど。身体や手先を動かすことで脳を活性化できますし、成果が目に見えるとポジティブな気持ちになれます。

 気分が落ち込みがちなこの時季ですが、鬱陶しい梅雨の後には厳しい夏が待っています。夏を元気に乗り切るためにも、今のうちから心と身体を万全な状態に整えておきましょう!

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